グリーン材で家は建てられる?
木材乾燥の昔と今、知っていますか?
有限会社中村工務店
木材のことなら 中村工務店

グリーン材とは?

木材には、乾燥の度合いによって呼び名が違うことをご存知ですか? 『グリーン材(G材)』というのは木を伐採してからあまり時間が経っていない、水分を多く含んだ状態の木材のことを指します。含水率が30%以上ある、いわゆる生木(なまき)の状態を指します。

乾燥度合いによる木材の種類
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なぜ、今はグリーン材を使わないの?
現代の建築では、人工乾燥材(KD材)や天然乾燥材(AD材)など、適切に乾燥処理された木材を使用するのが基本です。グリーン材は含水率が高く、使用後の反りや収縮が避けられず、その性質が建物の構造に重大な影響を与えかねないため、現在ではしっかりと乾燥させた木材を使用するようになっています。
Point
1

ウッドショック時の危険な選択

2021年のウッドショックでは、木材価格の高騰と供給不足により、一部の建築会社でグリーン材の使用が検討されていたといいます。長い年月をかけて、大工さんがひとりで家を建てていた時代とは違い、今は住宅建築も効率化されています。グリーン材を使用し、木材が乾燥する前に壁を張ることになってしまえば、家の品質や安全性を大きく損なう可能性もゼロではありません。
資材不足は深刻な問題ですが、それを理由に品質を妥協することは、建築事業社として決して許される選択ではありません。

Point
2

自然乾燥が生む、上質な木材

中村工務店では、昔ながらの自然乾燥にこだわっています。
自然乾燥には、機械乾燥にはない大きなメリットがあります。ゆっくりと時間をかけて乾燥させることで、木材内部に無理な応力がかからずにすむため、木材の細胞を壊すことなく本来の強度を保てること、急激な乾燥による割れや歪みが少ないことなど、品質を担保しやすくなります。
さらに、木材本来の香りや質感がより強く残ったり、調湿性能を高く維持できるのも、自然乾燥ならでは。
このように、自然乾燥という工程を経た木材は、時間をかけた分だけ安定した品質と自然な風合いを維持できるのが特長です。

Point
3

昔の知恵を今に活かす

大工さんがひとりで家を建てていた頃、着工から完成まで1年以上の時間を要しました。その間に木材が自然と乾燥していったため、グリーン材でも品質に大きな問題は生じませんでした。
木の癖を見極めながら、適材適所で木材を使用していた時代。この昔ながらの知恵は、プレカットの木材で家を建てることが当たり前になった現代でも、大きな意味を持っています。
中村工務店では伝統的な自然乾燥や手刻みの技術を守りながら、それらを現代の建築技術と組み合わせ、よりよい住まいづくりを実現しています。

木材の乾燥は、家の品質を左右する重要な要素です。ウッドショックのような非常事態であっても、品質を妥協することによって、取り返しのつかない問題を引き起こす可能性があります。
自然乾燥の木の家、手刻みの家にご興味をお持ちの方は、ぜひ福井県大野市の中村工務店へご相談ください。

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